マンション排水管の老朽化によるトラブルは、個人の生活環境に深刻な問題が生じるだけではなく、住民同士の関係性にも悪影響を与えます。早めの点検と先手を打つ工事計画が望まれます
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マンション排水管の仕組み
●マンションの排水は3系統
生活排水は3種類ありそれぞれ、別の設備(排水管)を使い排水されます。キッチンや浴室からの「雑排水管」、トイレからは「汚水管」そして屋上、バルコニーからは「雨水管」がつながっています。
それぞれの排水管の先は屋上まで「通気管」がつながっていて、排水を流すための空気を送り込んでいく仕組みになっています。
排水管更新のタイミングと排水管の材質
●一般的な排水管更新のタイミングはいつ?
排水設備の劣化は、基本的に排水管の経年に起因しますが、建物が建築された年代や設計方針により異なる「排水配管材料」によっても状況は大きく変わります。
●排水設備の劣化は、基本的に排水管の経年に起因しますが、建物が建築された年代や設計方針により異なる「排水配管材料」によっても状況は大きく変わります。
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配管用炭素鋼管・鋳鉄管などの金属管
黒鉛化腐食が進行した部位では強度が著しく低下しているので、高圧洗浄時には注意が必要です。黒鉛化腐食で強度が低下した部分が洗浄ノズルなどの引っ掻きにより削られ、漏水事故に至る事例が多く、油脂類の付着が著しい配管を高圧洗浄する場合は、管内状況をよく観察・把握し、漏水等への対応を十分に行ったうえで実施する必要があります。 -
ライニング管やコーティング管
従来のねじ込み式排水継ぎ手は防食機能がないため、管端鉄部が露出しやすく継ぎ手部が腐食して漏水することもあります。このような塗装の剥がれが生じると、油脂類の付着等が発生しやすく水質にも悪影響を与えます。また継ぎ手内面のコーティング剥がれ部分的に黒鉛化腐食が進行し、非常に短期間でピンホール状に穴があいて漏水にいたる場合があるので注意が必要です。
排水管の問題は生活に直結するトラブルに
●集合住宅における生活水のトラブルは、住民同士の深刻な問題に
マンションの排水管のトラブルで一番多いのが、トイレ等の詰まりと逆流事故です。また共有部の排水管の劣化閉塞による悪臭のトラブルも年々増加しています。
排水トラブルの解決は、マンション設備工事の中でも非常に難しい課題です。住民同士の感情的問題にもなりかねません。個別のトラブルも、管理組合が主体となりマンション全体の問題として捉えることが重要です。
特に排水管の調査と工事提案に関しては、何社かの業者から意見を聞き、中長期的視点で解決するべきです。
排水設備保守の盲点「屋上通気管」
●見逃しがちな「通気管」の劣化
マンションの各部屋の排水管はつながっており、さらに最上階からは、屋上の通気管(金物)へとつながっています。この屋上の通気管(金物)は、「通気」「給気」の機能を果たしており、マンションの排水設備において重要な役割を担っていますが、劣化が放置されるケースも多く見られます。放置すると錆粉で排水がスムーズに流れなかったり、穴が空き悪臭の原因にもなりますので、通気管の劣化調査も定期的に行なうことが必要です。
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