Weekly Column

マンションの水道設備を「もっと知りタイム」

もっと知りたい「今週のキーワード」

マンション 水圧 減圧弁 減圧弁修理交換

公開日:2023/10/16

マンションには、普段の生活では気が付かないさまざまな設備があります。
水道設備の「減圧弁」もその一つです。
マンションやビルのような高層の建物では階ごとに水圧が変わるので、各部屋に適正な水圧で均等に水を供給するたの装置です。
水道メーターに付属する形で設置されている小さな機器ですが、この「減圧弁」も経年劣化により機能が低下すると水道のトラブルを起こすため、交換や修理が必要となります。

目次

◯「減圧弁」ってなに?
◯「減圧弁」が劣化すると、どんな問題が発生するの?
◯「減圧弁」はいつ交換するべき?また費用の負担は?

今週のもっと知りタイム

「減圧弁」の交換は「長期修繕工事」とは別のタイミングで、マンション全体で取り組む

「減圧弁」ってなに?

マンション設備で一般的に「減圧弁」と呼ばれている機器は、正式には「個別給水用減圧弁」と言う名称で、一般的には各家庭のメーターボックス内に設置してあります。

 

ほとんどの場合竣工当初から取り付けられている機器で、住民の方はその存在も知らないままに生活をしていると思います。

設置している目的は非常に単純で、「マンション内各家庭へ水道の水圧を適正な水圧で一定に保つため」です。

 

給水設備設計時の考え方や「給水方式」によりますが、一般的にマンションの高階層に水を供給するためには高い圧力を掛ける必要があります。しかし同じ圧力を低階層に掛けると水圧が高くなりすぎるので、器具の故障や配管の劣化が早まる原因になります。それを「減圧弁」により調整しているのです。

「減圧弁」にはいくつかの方式や種類がありますが、基本的には水圧の変化を検知すると、弁の開度を調整して圧力を一定に保つ構造になっています。

「減圧弁」が劣化すると、どんな問題が発生するの?

「減圧弁」の劣化によるトラブルは、マンション全体で一斉に起きずに各家庭で状況の異なる問題として発生します。

 

たとえば、ある部屋では蛇口からの水圧が一定しないために給湯器が正常に作動せずシャワーの水が急に冷たくなったり、また別の部屋では水流が強すぎて振動などの現象が現れ、壁内部の水道管からウォーターハンマーと呼ばれる「ドン・ガン」などの異音が発生することなどがあります。

このような個別のトラブルももちろん問題なのですが、マンション全体の「給水設備の長寿命化」という観点で考えても、水道設備の劣化が早まり耐久性が脅かされることとなり大きな問題といえるでしょう。

減圧弁はいつ交換するべき?また費用の負担は?

減圧弁の耐用年数

「減圧弁」は基本的に消耗品です。それ自体は高価なものではありませんし、機器メーカーによっては内部の「減圧弁カートリッジ」を交換すれば安価に済み、場合によっては素人のDIYレベルの対応でメンテナンスできる機器の場合もあります。

 

機器としての耐用年数は、ほとんどのメーカーで「8〜10年程度」とされていますが、給湯器のような水圧に対してシビアな調整が要求される所に設置されている減圧弁は消耗が激しく、「5年程度」の交換が推奨されています。

専有部に設置されているケースもあるが・・・

厳密に言えば、取付ける場所により交換費用を誰が負担するのかが変わってきます。つまり、水道局の所有する「水道メーター」の手前であれば「共有部」、後ろであれば「専有部」となります。

またマンションによってはその設備が「専有部」になるのか「共有部」になるのか規約に明記されている場合もあります。

しかしほとんどの場合、「減圧弁」は止水弁や逆止弁が一体となったメーターユニットの一部として設置されていることが多く、「減圧弁」の目的を考えた場合、一般的にマンション全体の給水設備と捉えることが妥当であるため、マンション共有の給水設備として修繕費を管理組合で負担するケースが多いようです。

★★★もっと知りタイム★★★

「減圧弁」の交換は「長期修繕工事」とは別のタイミングで、マンション全体で取り組む

マンションの「減圧弁」は竣工時に各世帯同時に取り付けられるので、使用環境により多少の差は出ますが、耐用年数はほぼ同時期に来ると考えて良いでしょう。
 

環境や水道の使用状況によって劣化に多少の差は出ますし、不具合のある世帯だけ個別に交換することもできますが、減圧弁を交換するのなら全戸まとめて、点検と交換作業をした方がよいでしょう。
 

平均すると15〜20年のサイクルで来る大規模修繕工事の際に、工事項目の一つとして取り入れると効率的でコストも安く済みます。
 

しかし「減圧弁」の耐用年数はそれより短く、世帯により「問題」の差が出てしまう傾向にあることを踏まえますと、「給水トラブルの予防」という目的で大規模修繕とは別のサイクルでメンテナンス計画を立てて取り組むべきと言えるでしょう。

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