マンションの給水トラブルにはどのような「症状」があるの?
マンションの給水設備の不具合は、以下の具体的な「症状」として現れます。
①漏水
住環境に一番影響を与えるトラブルです。マンション全体で一斉に起きることは少なく、何件かの部屋で発覚していき、広がっていくケースが多いようです。
②水量・水圧不足
マンションのあちらこちらで、「最近水の出が悪い」という声が聞かれるようになったら「要注意」です。
③赤水・水質劣化
「水の味が悪くなった」や「鉄の味がする」「赤く色がついた水が出る」など、水質の劣化には衛生上も多くの問題があります。
④異音・振動
給水は正常に行われていたとしても、ポンプ室などから異音が聞こえる時は設備点検のサインです。
それぞれの「症状」の「原因」はなに?
詳しくは専門家の調査と判断が必要になりますが、一般的にそれぞれの「症状」の「原因」は以下となります。
◯漏水の原因
①配管のサビ、腐食による欠損
②外圧力による破壊
③水槽・ポンプからの漏水
◯水量・水圧不足の原因
①配管内部のさびによる閉塞
②ポンプ設備の劣化・故障
◯赤水・水質劣化の原因
①配管内部のさび
②受水槽の容量と使用実態の乖離(水槽が回らないため藻や苔の発生)
◯異音・騒音の原因
①ウォーターハンマー
②ポンプ不具合(軸ズレなど)
③水位制御の問題(水槽制御棒やボールタップの故障など)
どのように工事を進めていけばよいの?
原因の特定が明らかになり工事の必要があると判断をした場合、大きく分けると次の3つのパターンで進めていきます。
1.更新工事:問題のある箇所(もしくは全体)を新しく「取り替える」
2.更生工事:問題のある箇所(もしくは全体)の既存の配管をクリーニングして補修し「再生させる」
3.併用工事:場所や症状により更新工事、更生工事の両方で対応する
工事業者と打ち合わせをして工事方針を決定する際には、次のフローチャートを参考にするとよいでしょう。