購入後に水道設備工事が自己負担になるケースとは?
マンションには「共有部」と購入者が所有する「専有部」があり、「専有部」のメンテナンスは基本的には所有者が負担するという大原則があります。
なので購入後に発生する「漏水」や、住み始めてから気づく「悪臭」や「排水不良」などは個人の負担になることが基本となります。
しかし、保険への加入や、近年改正された法律により「売り主の不備や不注意から起きる不具合に関して、購入前に十分な説明がなされていない」場合など、「契約不適合責任」により損害賠償を請求できるケースも出てきていますので、説明を十分に受けてから購入を検討するべきです。
自分でできる水道設備のチェック方法とは?
購入前に、購入予定者自身で確認ができるチェック項目は以下の通りです。
1.水漏れ
水周りの漏れを確認します。
特に蛇口や接続部分をチェックし、湿った箇所や水漏れの跡がないか確認しましょう。
2.水圧
蛇口を全開にして水流の強さや、一定に流れているかをチェックします。シャワーの水圧の確認も忘れずに。
3:排水
水周りの排水を確認します。
排水中の異音・臭い・スムーズに流れるかを確認します。
4:給湯器
給湯器が正しく機能しているか、適切な温度で安定してお湯が供給されるかを確認します。
給湯器の寿命や保証、メンテナンス履歴も確認しておくと良いでしょう。
5:水質
水が澄んでいるか、異臭や異色がないかを確認します。
必要に応じて、水質検査を依頼することも考えましょう。
6:点検口
マンションの水道設備は定期的な点検やこまめな劣化確認をすることが重要で、事故を防止するだけではなく、設備長寿命化の鍵となります。そのための「点検口」があるかどうかは、そのマンションの管理体制を知ることができる指標となりますので、設置を確認してみましょう。
購入前に長期修繕計画や履歴を知ることは必要なの?
購入前にマンション管理の情報を広く集めることは重要です。そのマンションの資産価値にも大きく影響する「修繕履歴」の開示を渋るようであったり、計画通りに修繕が行われていないマンションは注意するべきでしょう。
特に改修が行われていない古い設備は、将来的に交換が必要になる可能性があるため、そのコストも考慮に入れる必要があります。